院長コラム

HPVワクチンを1回も接種していない高校1年生相当の方へ~10万円キャンペーンの最後のチャンス~

現在わが国では、小学校6年生から高校1年生相当の女子は、HPVワクチンを無料で合計3回(15歳未満の内に1回接種された場合は合計2回)接種することができます。実は3回のワクチン接種費用合計は、本来約10万円相当になります。

ただし、高校2年生になってしまうと接種費用は自費になってしまうため、10万円分を無料で接種するためには、高校1年生の3月までに3回目の接種を終わらせる必要があります。
標準的な接種間隔では、初回から3回目接種まで6か月間必要であるため、本来であれば、2025年9月までに1回目を接種しておかないといけませんでした。
しかし、実は“裏技”が存在します。

それは「どうしても標準的な間隔で接種できない場合は、初回から3回目接種まで最短4か月でもOK」という“特別ルール”です。
正しくは、初回から2回目は少なくとも1か月以上空ける必要があり、2回目から3回目は少なくとも3か月以上空ける必要があります。

逆に言えば、2026年3月31日(火)に3回接種するためには、2025年12月31日(水)に2回目、11月30日(日)に1回目を接種するスケジュールが本当の最後です。
ただし、2025年11月30日は日曜日、12月31日は大晦日であり、HPVワクチン接種のために診療しているクリニックを探すのは極めて困難です。
また、2026年3月29日は日曜日であるため、現実的な3回目接種の締め切りは2026年3月28日(土)ということになり、2回目は2025年12月27日(土)〔12月28日は日曜日であるため〕となります。

そこから逆算すると、遅くとも2025年11月27日(木)が1回目接種の締め切り日になります(ちなみに当院は木曜日が休診日ですので、11月26日水曜日が締め切り日です)。
しかし、体調を崩して接種できない場合もある事から、11月中旬までに1回目の接種を済ませておくことをお勧めします。