院長コラム

若年女性が心がけるべき骨粗しょう症予防の習慣

女性は50歳前後の更年期に入ると、骨量が減少して骨粗しょう症のリスクが高まり、骨粗しょう症になると骨折しやすくなり、寝たきりになってしまう事も少なくありません。
実は、思春期から20代の生活習慣が、将来の寝たきりに大きく影響及ぼすことが知られています。
今回は、「若年女性からはじめる骨粗鬆症予防・診断・治療ガイドブック」を参考に、若年女性が心がけるべき骨粗しょう症予防の習慣について、情報共有致します。

〇やせ過ぎないようにする
ダイエットなどで食事が少ないと低体重となり、骨に負荷がかからず、骨が丈夫になりません。
また、体脂肪が少ないと、骨を守っているエストロゲンという女性ホルモンが少なくなり、骨は溶けて弱くなってしまいます。
特に、3か月以上無月経の若年女性は、エストロゲン分泌が減少している可能性が高いため、精査が必要です。

〇バランスのとれた食事でカルシウム・ビタミンD・蛋白質を摂取する
食事量が少ない方はもちろん、必要なカロリーを摂取している方でも、骨を丈夫にする栄養素を含むバランスのとれた食生活を送れていなければ、骨量が増加しません。
特に、不足しがちなカルシウム・ビタミンD・蛋白質は骨の形成に不可欠であり、日々の食事で摂取することが勧められます。

〇屋外での適切な運動を習慣化する
運動不足は、骨への負荷が少なくなる事で骨量が減少します。
一方、過度の運動も、卵巣機能低下に伴うエストロゲン分泌減少や、体重が減少し過ぎる事で、やはり骨量が減少します。
また、適度な運動をしていても、ほとんど屋内で過ごすのであれば、日光を浴びる時間が少なくなってしまうため、皮膚で合成されるビタミンDが減少します。

〇喫煙・禁酒(節酒)を目指す
喫煙は様々な病気のリスクを高めますが、骨量の減少のリスクを高める事も知られています。
また、過度の飲酒は骨の形成を抑制するだけでなく、転倒による骨折のリスクが高まります。
禁酒は困難な方でも、せめて節酒を心掛けましょう。

生涯に獲得する最大骨量は、20歳頃までに決まってしまうため、いかに小児期から思春期にかけて骨量を増やすかが大切です。
その骨量を維持するために、20代以上になっても適切な運動・食事・日光浴といった健康的な生活習慣は欠かせません。
特に、過度なダイエットや激しい運動をしている若年女性で、月経不順(無月経)の方は、一刻も早く産婦人科クリニックを受診しましょう。