院長コラム

肥満症に対する日常生活の対処法

体格指標であるBMI(体重㎏÷身長m÷身長m)が25.0以上の状態を「肥満」といい、肥満が原因の健康障害を1つ以上併せ持っている状態を「肥満症」と言います。
肥満症にみられる疾患は、耐糖能異常・脂質異常症・高血圧などの内科的疾患や、婦人科疾患では無月経などの月経異常、体重増加による膝痛・腰痛など11個にものぼり、いかに減量するかが重要です。
今回は、先日行われた肥満症に関する市民向け健康講座や日本医師会の資料などを参考に、肥満症に対する日常生活の対処法にについて、情報共有致します。

〇目標体重:身長(m)×身長(m)×22
65歳未満の方はBMI:22、65歳以上の方はBMI:22~25を目標にすると良いようでしょう。
減量時の最初の目標は、6か月で現体重の5%減、可能であれば10%減で維持することが望ましいようです。

〇減量のために「食生活」の改善は必須
1日の摂取カロリーは、BMIが25以上、35未満の方は25kcal×目標体重(㎏)、35以上の方は20~25kcal×目標体重(㎏)を目指しましょう。
食事の内容も、タンパク質やビタミン・ミネラルの十分な摂取を心掛ける事が重要で、動物性脂質や単純糖質を控え、野菜や海藻類などバランスのとれた食事を「主食」「主菜」「副菜」で摂取することが望ましいです。
尚、減量のための朝食を食べない方もいらっしゃいますが、肥満症対策として逆効果になる事も多いですので、タンパク質・脂質・炭水化物のバランスを考えた朝食を食べる事をお勧めします。

〇効率的な減量や体重維持には「運動」が有用
減量するには、摂取エネルギーよりも消費エネルギーを多くする必要があり、身体活動量が増えるほど、心血管疾患になるリスクが低下すると言われています。
1週間に150~250分の有酸素運動が推奨されており、レジスタンス運動(いわゆる筋トレ)の併用も有用です。
長時間運動することが難しい方も、日常生活の中でウォーキング・階段昇降・掃除などにより、身体活動を増やすよう心掛けましょう。

体重コントロールには生活習慣の改善がとても重要です。
しかし、食生活や運動習慣を改善しても減量できず、健康障害が治らない場合もあります。
その場合は、お一人で悩まず、かかりつけ医(内科や整形外科など)や肥満症専門医にご相談されることをお勧めします。