院長コラム
第6回GSM研究会シンポジウムに参加して
先日、第6回GSM研究会が開催され、私もレーザー治療(モナリザタッチ)のシンポジストとして参加しました。
GSMとは「閉経関連尿路性器症候群(genitourinary syndrome of menopause) 」の略語であり、約10年前に提唱された新しい概念です。
女性ホルモンの低下によって生じる陰部の乾燥感・不快感・性交痛・尿もれなど、尿路生殖器の様々なトラブルを総称してGSMと表現します。
治療法はホルモン剤などの薬物療法(保険診療)が主体ですが、必ずしも奏功する方ばかりではなく、症状が改善しないケースも少なくありません。
そのため、自由診療としてホルモン含有外用剤の使用や、当院でも取り入れているレーザー治療なども幅広く行われています。
このように治療法が未だ確立されていないGSMに関して、各専門分野の先生方が症例報告や意見交換を行う場として、定期的に研究会が開催されています。
今回、研究会の会長をお務めになられた太田博明先生(川崎医科大学産婦人科学特任教授)は、私が慶応義塾大学産婦人科の医局に在籍していた頃の研究室の上司であり、女性医学の基本の“き”からご指導頂いた恩師です。
また、シンポジウム座長の八田真理子先生(ジュノ・ヴェスタクリニック八田院長)は、初めて私にモナリザタッチを教えて下さいました先生です。
そのようなご縁もあり、「GSM症状に対するレーザー治療の実際と課題」のシンポジウムに、経験豊富な3名の先生方に交じってシンポジストとして参加致しました。
副作用が比較的少ない外陰・膣レーザー治療「モナリザタッチ」は、当院でも7割の方々にご満足頂いております。
しかし、改善しない症状や患者さんがいらっしゃるのも事実であり、モナリザタッチの適応をしっかり見極める事が必要との提言がありました。
シンポジウム以外にも、様々なお立場の先生方とGSMに関する意見交換ができ、大変有意義な研究会となりました。
GSMは更年期障害とは異なり、加齢とともに症状が進行していく可能性があります。
そして、超高齢化社会に向けて、生活の質を低下させるGSMの対応は今後ますます重要になってくると思われます。
当院でも、ホルモン治療、モナリザタッチに加えて、研究会や学会などを通して新しい治療法を学び、GSMに悩まれている多くの女性を引き続きサポートして参ります。