院長コラム

月経周期と心身の変化

月経開始日から次回月経開始日の前日までの日数を「月経周期」といい、25~38日周期が正常です。
そして月経周期は、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4つに分かれています。
今回は、4つの時期の心身の変化についてお伝えします。

月経期
妊娠が成立しなければ、子宮内膜が剥がれて排出されます。
それを「月経」といい、正常の月経持続日数は3~7日間とされています。
過多月経や月経困難症により生活に支障を来す場合は、ホルモン剤、漢方薬などを処方する場合があります。

卵胞期
月経が終わる事から卵巣にある卵胞が発育し、卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌し始めます。
エストロゲンは子宮内膜を肥厚させる作用を持ち、排卵前まで増加し続けます。
多くの女性にとって、卵胞期が最も心身の調子がいいようです。

排卵期
卵胞の発育がピークに達すると、エストロゲン分泌が一時的に低下し、脳下垂体から分泌される黄体化ホルモン(LH)が急増します。
その結果、成熟した卵胞は破れて、中から卵子が飛び出ます。これを排卵といい、排卵後の卵胞は黄体に変化します。
尚、排卵期に下腹部痛(排卵痛)や少量の出血(排卵期出血)を認める事がありますが、ほとんどは治療の必要はなく自然に軽快します。

黄体期
排卵後、黄体から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)とエストロゲンが増加します。黄体ホルモンは基礎体温を上げ、子宮内膜を受精卵の着床に適した状態に変化させるなど、妊娠成立をサポートします。
ただし、妊娠が成立しなかった場合は、二種類の女性ホルモンが減少し、子宮内膜が剥がれて、次回の月経となります。
次回月経の3~10日前から始まる様々な精神症状(イライラ・抑うつなど)や身体症状(乳房痛・むくみなど)を月経前症候群(PMS)といい、日常生活に支障をきたす方も少なくありません。

月経周期の中でも、月経期と黄体期は心身の体調を崩しやすい時期です。
学業や部活、仕事や家事・育児などに悪影響を及ぼす可能性もあります。
低用量ピルなどのホルモン剤により月経周期を調整することも可能ですので、月経困難症、PMSなど月経周期に伴うトラブルに悩まれている方は、婦人科受診をお勧めします。