院長コラム
子宮頚がん検診を受けるタイミング
子宮頚がんの主な原因は、発がん性の高いヒトパピローマウイルス(ハイリスクHPV)の子宮頚部での持続的な感染です。
その予防としてHPVワクチン接種は非常に有用ですが(特に性交未経験者)、接種しても100%防ぐことができないため、早期発見のために定期的な子宮頚がん検査を受ける事が大切です(20歳以上の性交経験者)。
今回は、自覚症状がない方が子宮頚がん検診を受けるタイミングについて、個人的な見解をお伝えします。
年始~年度末
一年の締めとして年末に人間ドックや健康診断を受ける方もいらっしゃいますが、ほとんどの方はその時期何かと忙しく、検診を受ける時間的・精神的な“ゆとり”がないのではないでしょうか。
その点、新年になると「今年の目標」として「健康管理を心がける」を掲げる方も多く、ご自身の体の現状を確認するため1~2月に子宮頚がん検査を受けようとするモチベーションが高くなるかも知れません。
また、年度末である3月は、自治体の子宮がん検診受診券利用の締切り月であり、今年度の区切りとして“宿題”を新年度に持ち越したくない、と思われている方も多いのではないでしょうか。
以上から、1~3月に子宮頚がん検診を受けられる事をお勧めします。
誕生月
当院で子宮がん検診の受けられている方の多くは、誕生月前後にいらっしゃるようです。「誕生月」は忘れる事がなく、個人的な区切りにヘルスチェックを受けたくなる方が多いのでは、と思います。
また、世田谷区の場合、2年前に区の受診券を利用された方には、自動的に受診券が郵送されるというシステムになっていることも、子宮がん検診を後押ししていると思います。
尚、当院では原則として、当院で妊婦健診を受けられた方に対して、お産後最初の“ご本人の誕生月”にご来院して頂き、子宮頚がん検診をして頂くよう、お勧めしています。妊婦さんは全員妊娠初期に子宮頚がん検査を受けていますので、本来であれば異常ない方には2年に一回の検診でもいいのですが、「産後の心身のサポートを継続するため」「産後数年は育児に追われて子宮がん検診が遠のくことがあるため」などの理由から、お声掛けしています。
月経期間以外で思い立った時
より正確な診断のため、子宮頚がん検査にあたって月経期間は避けて頂ければと思います。
ただし、それ以外は「思い立ったが吉日」です。芸能人やご家族、お知り合いが子宮頚がんになってしまった、とのお話を聞いて、検診を受けてみよう、と思われたのかも知れません。
そのお気持ちやご縁を逃さずに、是非子宮頚がん検診をご予約頂ければ幸いです。
子宮頚がんは毎年10,000人が診断され、2,700名が亡くなっている怖い病気です。
子宮頚がん(0期も含む)の発生者数は25歳以降急増し、30代から40代が最も多くなっています。
お仕事、家事、育児、介護など、大変忙しい時期ではありますが、「2年に一回」は子宮頚がん検診のお時間を頂戴できれば有難いです。