院長コラム

「メノエイドコンビパッチ」の処方が困難に(2026年10月8日現在 世田谷区玉川エリア)

更年期障害の治療と言えば、漢方療法とホルモン補充療法(HRT)が“ツートップ”であり、当院でも多くの方に行っております。
HRTでは、エストロゲンという女性ホルモンの投与が治療の主体ですが、子宮がある方が長期間エストロゲン製剤のみ使用していると、子宮体がんになってしまうリスクが高まってしまいます。
そのため、子宮内膜の増殖を抑える作用を持つ黄体ホルモンを併用することで、子宮体がんの発生を予防する必要があります。

エストロゲン製剤には内服薬・テープ剤・ジェル剤がありますが、黄体ホルモン製剤は内服薬のみであり、これらを組み合わせて使用することになります。
実は、エストロゲン成分と黄体ホルモン成分が一緒になっている薬剤が2種類あり、それが「メノエイドコンビパッチ」(テープ剤)と「ウェールナラ配合錠」(内服薬)です。ただし、ウェールナラ配合錠は閉経後骨粗しょう症のみが保険適応であるため、更年期障害に対して一つの合剤で治療するのであれば、メノエイドコンビパッチ(週に2回1枚貼付)一択となります。

このように、メノエイドコンビパッチは便利であるため、ご希望される方は多く、当院でもHRTの主力薬剤として処方していました。
ところが最近、当院近隣の複数の薬局さんで、メノエイドコンビパッチの在庫がなくなる事態が相次ぎ、納品時期や納品数も不明とのことです。このような状況になった原因・背景は不明であり、いつ供給が安定するかわからないのが現状です。

そこで当院としては、当面の間、HRTご希望の方には、これまでメノエイドコンビパッチを使用されていた方も含めて、それ以外のホルモン製剤を処方させて頂く事と致しました。
近隣の薬局さんの納品状況によっては、少しずつメノエイドコンビパッチの処方を再開したいと考えています。

更年期障害に悩まれていらっしゃる方々には大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんが、ご理解の程、何卒お願い申し上げます。