院長コラム

膣内ケアとしての乳酸菌サプリメント

以前、膣内ケアの重要性についてコラムを書かせて頂きましたが「腸内細菌の環境を整える事が、膣内の良好な細菌環境に繋がる」と言われています。
その一つに、乳酸菌サプリメントである「ココラクト」の有効性が最近注目されているようです。
今回は、令和6年10月から当院でも取り扱いを開始致しました「ココラクイト」について、情報共有したいと思います。

「ココラクト」とは?
ココラクトは腸内細菌環境のバランスを整える乳酸菌サプリメントです。
膣内の乳酸菌(善玉菌)を増やすと言われており、悪玉菌を減少させることも期待されています。
様々な研究で、細菌性膣症、膣カンジダ症、早産、不妊症、尿路感染症などに対して使用し、その予防効果が期待されているようです。

なぜ、腸内乳酸菌が膣内環境に影響を及ぼすのか?
肛門と膣の入り口は「4㎝のお隣さん」といえます。
そのため、肛門周囲の大腸菌は会陰部(肛門と膣入口部の間)を通って、膣や尿道の入り口に進み、細菌性膣症や膀胱炎をきたすことが知られています。
ということは、肛門周囲の乳酸菌(善玉菌)も膣内に進んでいくことが期待できます。
乳酸菌には多くの種類がありますが、「GR-1」「RC-14」の二種類が、生きた状態で腸および膣にまで届き、定着するとのことです。そして、この二種類の乳酸菌を含むサプリメントが「ココラクト」です。

当院では、細菌性膣症や膀胱炎を繰り返す方にココラクトをお勧めすることがあります。
また、妊娠中期の細菌性膣症(ガードネレラ菌)に対する抗生剤膣錠投与の効果が不良の方にも、ココラクトは有用ではないか、と考えております。
当院の受付で1パック(30日分)3,980円(税込)で販売しておりますので、ご希望の方は受付スタッフにお声かけ下さい。