院長コラム
当院における子宮体がん検査
最近、女性芸能人の方が子宮体がんになられた事がニュースになり、関心を持たれた中高年女性の方も多いと思います。
子宮がんには、子宮の入り口である頚部に発生する「子宮頚がん」と子宮の奥の内膜に発生する「子宮体がん」の二種類がありますが、それぞれ原因や症状、好発年齢が異なります。
今回は、当院における子宮体がん検査についてお伝えします。
世田谷区検診としての子宮体がん検診
世田谷区では、20歳以上の女性に対して2年に1回、子宮頚がん検診(細胞診)が自己負担800円で受ける事ができます。
そして、その際の問診などで、過去6か月以内に不正出血が認められた場合や、「子宮体がん検査が望ましい」と医師が判断した場合は、子宮体がん検診(子宮内膜細胞診)を自己負担金1,000円で追加することもできます。
当院では、世田谷区民の方で、更年期近くでの過多月経・月経不順、閉経後にホルモン補充療法をされている方、乳がん術後のタモキシフェン服用中の方などを中心に、子宮体がん検診をお勧めしています。
保険診療としての子宮内膜細胞診・組織診
子宮頚がんの場合、初期の段階ではあまり自覚症状がみられませんが、子宮体がんの場合は、比較的早期から子宮出血や茶色帯下を認める事が多いと言われています。
また、通常エストロゲンという女性ホルモンが低下している閉経後女性では、子宮内膜が薄くなっていることが知られていますが、超音波検査にて子宮内膜が肥厚している場合(当院では5㎜を目安にしています)は、子宮体がんや前がん病変である子宮内膜異形増殖症の可能性も否定できません。
そのため、このような方にはご本人同意の上、保険診療として子宮内膜細胞診、あるいは(場合により同時に)子宮内膜組織診(数㎜の内膜組織の精検)を行っています。
子宮体がん検査の際、細い採取器具を使用するようにしていますが、検査による下腹部痛や気分不快がみられる方もいらっしゃいます。
無痛での検査は行っていませんが、検査30~60分前に鎮痛剤の坐薬を挿入することで、多少痛みが軽減される方もいらっしゃいます。
不正出血がみられる方、特に閉経後に不正出血・茶色帯下がみられた方は、是非婦人科を受診されるようお願い致します。