院長コラム
「月経に伴う症状(月経随伴症状)ダイアリー」のススメ
月経期や月経前の様々な心身の不調を「月経困難症」「月経前症候群(PMS)」と言い、まとめて「月経随伴症状」と呼ぶことがあります。
月経を有する多くの女性が、月経随伴症状により生活の質が低下していると言われますが、漠然とした不調に悩まされている方も少なくありません。
今回は、月経周期に伴う自分の心身の変化を認識するためのツール「月経随伴症状ダイアリー」についてお話致します。
月経の状況
月経の正常周期は25~38日、正常の持続日数は3~7日間と言われています。
月経開始日を「1」をして、月経がみられた日を記録すれば、ご自身の月経周期、月経期間が分かります。
その際、月経量を「多い」「普通」「少ない」と評価することも有用です。
月経期・排卵期・月経前の身体的・精神的な症状
身体的症状として代表的なものに、下腹部痛・頭痛・むくみ・眠気・吐き気・だるさ・お腹のはり・便秘・乳房のはりなどがあります。
精神的症状として代表的なものに、イライラ・うつ症状・不安感・無気力・怒りっぽいなどがあります。
これらの症状について「少し感じる」「感じる」「強く感じる」の3段階評価を毎日行って記録することは、ご自身の心身のリズムを理解するきっかけとなります。
ゆとりがあれば基礎体温も◎
朝起きてすぐに、婦人体温計を舌下に挿入して測る体温を基礎体温と言います。
月経から排卵までは低温相、排卵から次回月経が始まるまでを高温相と言います。排卵後に黄体から分泌される黄体ホルモンの作用により、高温相は低温相より0.3~0.5℃高くなります。
基礎体温を毎朝計測し、記録することは大変ではありますが、排卵の有無や妊娠しやすいい時期を知るだけでなく、月経随伴症状と女性ホルモン推移との関連を理解することができます。
月経困難症や月経前症候群は、我慢していても良くなりません。
婦人科を受診し、適切な治療することで、生活の質を向上させることが期待できます。
診察の際、ご自身の症状を正確に医師に伝えるためにも、「月経随伴症状ダイアリー」をつけてみてはいかがでしょうか?