院長コラム

HPVワクチン・キャッチアップ接種を一回も受けなかった方へ

令和7年3月31日まで、1回もHPVワクチン接種を受けなかったキャッチアップ世代の方の多くは、自らの意思で“ワクチン接種はしない”という判断をされたのでは、と思います。その意思や判断は、もちろん尊重すべきものです。
ただし、ご自身の身を守るために、性交の経験があるのであれば、二年に一回程度の子宮頚がん検診は、是非受けて頂きたいと考えています。
また、「HPVワクチン接種を何となく受けそびれてしまったが、やはり接種をしたい」とお考えのキャッチアップ世代の方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方も、自費(3回接種で約10万円)にはなってしまいますが、もちろん接種することは可能であり、費用に見合うメリットがあります。
そもそも、キャッチアップ世代の方が無料で3回接種できる制度は、本来なら小学校6年生から高校1年生相当の時にHPVワクチン接種の啓発を積極的に行うべきであったのに、伝える事をしてこなかった国の「罪滅ぼし」といった側面があります。
令和7年4月以降に高校2年生相当以上のご年齢になる方で、1回もHPVワクチンを接種した経験がない場合は、是非婦人科を受診し、HIVワクチン接種についてご相談下さい。