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院長コラム

コロナ禍のストレスに対する漢方薬

新型コロナウイルス感染の第5波がようやく収まりつつありますが、冬には第6波がくることが予想されています。そのようなコロナ禍の中、いらいら・不眠・不安などの精神的ストレスに悩まされている方も少なくありません。
今回、「柴胡(サイコ)」という精神症状に効果がある生薬を含む漢方薬について、「株式会社ツムラ」のパンフレットなどを参考に説明します。

 

柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)

体力が弱く、冷え性、貧血気味で動悸・息切れがあり、神経過敏で不眠の方が対象になります。
神経を安らかにする「ボレイ」、温める作用のある「カンゾウ」「カンキョウ」などの生薬が含まれています。
更年期障害も適応があるため、神経症・冷え症のある更年期女性にお勧めです。

 

抑肝散(ヨクカンサン)

体力は中等度で、神経過敏で興奮しやすく、怒りやすい、いらいらして眠れないなどの精神神経症状がみられる方が対象になります。
興奮を鎮める「チョウトウコウ」、血流を良好にする「トウキ」などの生薬が含まれています。
月経前になるとイライラしやすい性成熟期女性や、神経が高ぶる事が多い更年期女性に対して、当院でもよく処方しています。

 

四逆散(シギャクサン)

比較的体力がある方で、腹痛・腹部膨満感などの消化器症状と、いらいら・不眠・抑うつ感などの精神神経症状を訴える場合に用います。
神経の乱れを整え、筋肉の緊張を緩和させる「シャクヤク」などの生薬が含まれています。
胃炎、胃潰瘍も適応であるため、精神的ストレスにより胃が痛くなる方に有効かもしれません。

 

柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)

比較的体力があり、心悸亢進・精神不安・不眠・いらいらなどの精神神経症状がある方が対象になります。
胃腸の働きを促す「ハンゲ」、胃腸機能を高める「ニンジン」、神経を安らかにする「リュウコツ」「ボレイ」など、10種類の生薬が含まれています。
高血圧症にも適応があるこの漢方薬は、精神的ストレスで血圧が上がり、頭痛・頭痛・肩こりなどがみられる方に適しているかも知れません。

 

「ウィズコロナ」の時代、いかにストレスと折り合いをつけるかが大切です。
そのためには、適切な運動習慣・バランスの取れた食生活・良質な睡眠といった生活習慣の見直しが必要です。
その上で、これら漢方薬なども試してみてはいかがでしょうか。

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