院長コラム

「母体救命講習会」に参加して

地域の産科救急対応のレベルアップと医療連携の充実を目的に、以前は玉川産婦人科医会として定期的に母体救命講習会を開催しておりました。その頃は玉川病院様の会場をお借りして、世田谷区・目黒区の分娩施設の医師・助産師・看護師の方々にご参加頂いておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、2年間開催を見合わせておりました。

この度、玉川エリアの上用賀にございます「東京マザーズクリニック」様の主催で、「母体救命講習会ベーシックコース」が開催されました。ちなみに、東京マザーズクリニック様は、無痛分娩・胎児診療で有名な施設で、当院からも多くの妊婦さんを紹介させて頂くなど、長年医療連携をさせて頂いております。

その東京マザーズクリニック院長先生をはじめ、師長さん、麻酔科の先生方、助産師・看護師などスタッフの方々、講習会を統括頂きました昭和大学病院産婦人科の先生、ご指導頂きました日赤医療センター救命科の先生方のご尽力により、玉川エリアでは約3年ぶりに母体救命講習会が開催されたことは、大変意義深い出来事です。

当院から、私はインストラクターとして、助産師1名は受講者として、2名だけではございますが参加させて頂き、多くの事を学び、経験させて頂くことができました。

教科書を読んで理解できても、いざ臨床の現場で緊急事態に直面すると、スムースに行動できなくなることもあります。今回、座学だけでなく、様々なシミュレーションを通して基本的な救命手技を実践できたことは、とても貴重な経験となりました。

今後、今回の学びを2人で当院に持ち帰り、他の助産師スタッフと共有しながらシミュレーションを繰り返す行うことで、当院の産科救急のレベルアップに繋げたいと考えております。

これからも、当院を選んで下さった妊婦さんと赤ちゃんに対し、スタッフ一同一丸となって誠心誠意貢献して参ります