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院長コラム

妊娠前からの葉酸の摂取を心がけましょう

神経管閉鎖障害という先天性奇形の一つに二分脊椎という病気があります。妊娠初期に神経管が形成されますが、何らかの原因で神経管が癒合しないことで発生します。欧米では減少している二分脊椎が、日本では反対に増加しています。
先日、日本医科大学産婦人科の先生から「サプリメントと周産期疾患」についてのご講演がありました。そこでの内容の一部を交えながら、妊娠初期の葉酸サプリメントの必要性について説明します。

 

 

妊娠初期に葉酸が必要なのはなぜ?

神経管の癒合不全の原因の一つに、妊娠初期の葉酸不足があります。全ての組織が形成されるためには、葉酸を含むビタミンB群の働きが不可欠です。特に妊娠初期は胎児が形作られる最も重要な時期ですので、妊娠する前後の時期には、非妊娠時よりも多くの葉酸摂取量が推奨されています。

 

 

いつから、どのくらいの量を摂取すべき?

妊娠が判明する前から胎児は作られ始めているため、その時期に必要量の葉酸が母体に存在していないといけません。つまり、妊娠が判明してから慌てて葉酸を摂取しても遅いのです。できれば妊娠する1ヶ月以上前から通常の摂取推奨量より多くの葉酸を摂取することが大切です。

ちなみに18歳以上の女性の摂取推奨量は1日240μgで、妊娠を計画している女性または妊娠の可能性がある女性は640μgといわれています。つまり、日ごろから食事で推奨量を摂取している方であっても、400μgの付加が必要です。しかし、その付加分を食品だけでまかなうことは大変厳しいため、上手にサプリメントを利用することが大事です。ましてや、日ごろ偏った食生活をしている女性は、そもそも食事で摂取している葉酸が少ないため、妊娠を考えた時点で640μgをサプリメントで補うくらいの意識が必要かもしれません。

尚、妊娠初期を超えた時期の妊婦さんの葉酸推奨量は480μg、授乳婦さんは340μgですので、それぞれ最低でもサプリメントで240μg、100μgの葉酸を追加摂取する必要があります。尚、食事やサプリメントで摂取する限り、葉酸の過剰摂取による弊害については考える必要はありません。

 

 

いつまで葉酸を摂取しないといけない?

二分脊椎などの神経管閉鎖障害の予防目的であれば、妊娠12週まで640μg以上の摂取が望ましいでしょう。その後は妊娠期間通じて480μg以上は摂取するようにしましょう。実は葉酸あるいはマルチビタミン(ビタミンAを除く)のサプリメントの摂取には、様々な周産期合併症の予防に効果があるといわれています。

もし、妊娠前から葉酸あるいはマルチビタミンサプリメントの服用が習慣化されていれば、途中でやめる必要は全くありません。むしろ妊娠中はもちろん、授乳中も続けるといいでしょう。

 

 

二分脊椎の予防には、まずは子ども時代からの食育が大切です。せめて思春期からは、葉酸を含むビタミンB群を中心としたバランスの取れた食生活を意識しましょう。
18歳になれば通常の葉酸摂取推奨量を目標にし、結婚を前提にお付き合いすることになったら積極的に葉酸またはマルチビタミンサプリメントで不足分を補充しましょう。
当院では、葉酸サプリメント(1錠400μg)を販売しています。ご希望の方はお気軽に受付スタッフにお声掛け下さい。

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