「つわり」を和らげる方法は?|世田谷区の産科・婦人科

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院長コラム

「つわり」を和らげる方法は?

妊娠初期の妊婦さんを悩ませる「つわり」。
いったい、どのような病気なのでしょうか?

 

「つわり」とは?

妊娠初期の嘔気・嘔吐、食欲不振などの消化器症状を「つわり」といい、妊婦さんの70~85%にみられます。妊娠5週頃から発症し、妊娠12~16週頃には自然におさまることが一般的です。

つわりの症状が悪化した結果、ほぼ毎日嘔吐し、尿中ケトン体(代謝異常の指標)が陽性となり、持続的に体重が減少する場合は、「妊娠悪阻(おそ)」と診断され、約2%の方にみられます。

つわり・悪阻の原因は不明ですが、ある種のホルモンの増加や精神的ストレス、胃潰瘍の原因であるピロリ菌の関与などが言われています。

 

悪阻(おそ)の治療

悪阻の治療として、点滴治療や漢方薬等の薬物療法があります。水分摂取が困難で、嘔吐を頻回に繰り返す場合、血液がどろどろになり、深部静脈血栓などの血栓症をきたしやすい状態なっています。そのため、十分に補液することで血液をさらさらにし、血栓を予防します。

さらに、Wernicke脳症(眼球運動障害・意識障害など)予防のためのビタミンB1、嘔気を抑制する効果のあるビタミンB6など、各種ビタミン剤も必要になります。

また、嘔吐が頻回であると、逆流性食道炎をきたし、食道粘膜の損傷により吐血する可能性もあります。

その予防・治療として、当院では制吐剤(「プリンペラン」など)や漢方薬(「小半夏加茯苓湯」、「半夏厚朴湯」など)を使用することがあります。

内服薬で改善しない場合は、各種ビタミン・制吐剤などを含んだ点滴治療(日帰り:500~2000ml、または入院:2000~3000ml/日、2~7日間程度)を行います。

 

生活上の工夫

薬物療法のほか、ストレス解消や食事の工夫により、症状がかなり改善することもあります。ストレス解消としては、アロマセラピー(ペパーミント、ジンジャーなど)の利用もいいかもしれません。また、環境を変える意味で、一時ご実家で休息される方もいらっしゃいます。

食事の工夫としては、さっぱりとした酸味のあるものや、冷たいものをゆっくり少量ずつ召し上がって下さい。水分摂取も重要ですが、水は吐き気をおこすことがあるので、ジュース、スポーツドリンクなどを冷やしたり、凍らせたりして、少しずつ摂取するといいでしょう。あるいは、ゼリー状のものも摂取しやすいかもしれません。

 

つわりで日常生活に支障が出てきたら、治療が必要です。

我慢せずに、ご遠慮なくご相談下さい。

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